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3月の読書感想文「ぼくは勉強ができない」

もんだいちゃん(@mondai_g)です。

やっぱり3月中には更新できなかったよね!読んだのは3月中なんだけどね…うん…ってわけで3月の読み物はこちら。

3月の読書感想文「ぼくは勉強ができない」

ぼくは勉強ができない (新潮文庫)

ぼくは勉強ができない (新潮文庫)

 

悩める男子高校生の時田秀美くんが、日常のなかで感じたことや考えたことを独自の価値観で綴る作品。小説ではあるんだけど全てが彼の目線から語られているのでエッセイのような感じもあり、読みやすかったです。創刊は20年近く前だけど内容も古さは感じられず、初めて読んだ私でも新鮮さを感じることができました。

 

偏見とどう付き合っていくか、恥ずかしいぐらいの思春期の葛藤がまざまざと

まず第一に秀美くんが魅力的すぎ。爽やかだしユーモアあるし運動神経良いし家の手伝いするしで男子高校生として最強。それはさておき、

「母子家庭だからって、勝手に不幸設定にされる」「勉強ができないからって人間性まで否定される」

秀美くんは幼い頃からそんな偏見と戦い続けたことで、偏見を持って自分に接してくる人を見下し、人を悪気なく選定します。偏見と戦っていたはずなのに、勉強ができる(勉強しかできない)同級生の脇山くんをモテないだろうと小バカにし、憐れむ。結局彼自身も対象は違えど偏見に支配されているのだけど、そんな思春期特有の発展途上感がある彼の思考は、なんだか微笑ましく、かわいく感じました。

Amazonのレビューをちらりと見たら「小説じゃなく作者の価値観満載の説教臭いエッセイだ」みたいなことが書かれていたのですが、きっとこの作品は、「作者の思考(勉強ができる社会的には強者と言われる人を見下し、勉強ができずに虐げられる人を称賛)を主人公に背負わせるエッセイ」ではなく、つっこみどころ満載な思春期の思考の脆さを、目に見える形で表現したんじゃないかなぁと。勉強ができる人もできない人も、誰もが偏見や周りの決めつけと戦いながら懸命に自分を生きてる、そっちの方が本旨なのかなと私は思いました。

 

個人的には、秀美くんのおじいちゃんの言った「相手が傷付くようなことを、そんなつもりでなくやってしまうのが一番悪いこと」というのにハッとさせられました。私はいろんな出来事に敏感すぎるゆえたまに苦しくなってしまい、「鈍感になれたらどれだけいいことか…」と思うことがあるのですが、無邪気と鈍感は時には暴力になり得ることを改めて。たとえ苦しくても、うまくいかなくても、これからも想像力を働かせ何事にも敏感に接していきたい所存。

あと秀美くんのお母さんのように、苦手な相手や偏見を持って見てしまいそうな相手とも、一度は顔を突き合わせて話をするよう努力していきたいなと思いました…秀美くんの思考を発展途上とか言っていながら私こそ彼以上にシャットダウン癖があるので、そうする前にまず一度、きちんと話そうか…話はそれからだ。

 

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何だか書きたいことはあるのにうまく言語化できない近頃…今回山田詠美さんの本を中学校ぶりぐらいに読んだのですが、やはり思考を上手に表現できるのって素晴らしいなと思いました…言葉をうまく扱えるようになりたいぜ…

それではまた~

f:id:mondai-girl:20170201164910j:plain(もんだいちゃん)